『物語のある場所』について、今想うこと

2018、2019年と2年連続で開催しました『物語のある場所~本と言葉のちいさなお祭り~』。2回とも6月のこの時期に開催していたため、今年は・・・?と思ってくださった方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。




じつは今年は初夏ではなく、秋ごろに開けたら・・・と考えていました。これは、突然世界中で猛威をふるった出来事の影響ではなく、第二章が終わった時点で、「つぎはどうしたらよいか?」という壁に私がぶつかっていたからです。


最初の『物語のある場所』を終えた時に、2回目もぜひ!といううれしいお言葉をいただき、おなじ時期におなじ場所で「第二章」という形で開催させていただきました。新しいことも盛り込んで、ほんとうに愉しい「本と言葉の時間」をみなさんと作り上げることができましたが、「第二章」を終え、ひとりになってみると、この先の『物語のある場所』がどうあるべきかなかなか思い描けず、次に向けて動き出せないまま、時間だけがすぎてしまいました。


そうして2020年を迎え、1月の終わりから2月のはじめころに、ようやく次はこうしてみたいという形がぼんやり浮かんできたのでした。3月に入るころ、具体的に進めていこうと思っていましたが、瞬く間に非常事態の渦にどっぷりとのみ込まれ、先を考えるのが困難な状況になっていました。



またもや立ち止まってしまい、今。

これから先の世界を想像しながら、『物語のある場所』の在り方をもう一度ちがう角度から眺めてみよう。そして、その時にあった内容、時期、場所を考えながら次につなげていくことができたら、と思っています。



これまでの『物語のある場所』を通じて出会えることができたみなさま、出店して下さったみなさま、スタッフメンバーのみんなに、あらためてお礼を申し上げます。みなさんがいてくれたから出来上がった『物語のある場所』です。やっぱりなくしたくはありません。


だからまた、未来の『物語のある場所』でお会いできるよう、いま目の前にあるできる事を積み上げながら、想像力をはたらかせて前に進んでいきたいと思います。


枇杷舎店主


枇杷舎

静岡市鷹匠の路地裏で週末の一時オープンする 屋根裏小べやのようなちいさなふるほんやです

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