【ふるほん紹介】とき〈かがくのとも〉

詩人・谷川俊太郎さんと絵描き・太田大八さんが一緒につくった絵本『とき』。

初版は1973年の〈かがくのとも〉です。

地球の誕生から、大昔そのまた大昔、昔々、おとうさんの子どものころ、

私が生まれたとき、今朝、さっき、1秒前、そして今。

最小のことばとそれに呼応した一枚の絵のリレーで、太古から始まる「とき」の流れが

今の自分に近づいてくる不思議な感覚をもたらします。


ぱっと見ると版画のような太田大八さんの絵ですが、これはスクラッチボードを彫って

描いた絵なのだそう。版画的だけれど、色をのせて仕上げるとより平面的なかんじになるとのこと。


「とき」という目に見えないものを、詩人と絵描きが絵本という形で「見せる」ことに挑戦した一冊。


❖『とき』〈かがくのとも〉【絶版】 ¥1,200

文:谷川俊太郎

絵:太田大八

発行:福音館書店

発行年:2008年 第五刷

状態:堅牢版のため、大変良好です。

枇杷舎

静岡市鷹匠の路地裏で週末の一時オープンする 屋根裏小べやのようなちいさなふるほんやです

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