【ふるほん紹介】クマのプーさんとぼく

1926年に『クマのプーさん』を発表したAAミルンとEHシェパード。

その翌年に出版した第二詩集『Now We Are Six』の翻訳本がこの『クマのプーさんとぼく』です。

あちこちに散りばめられているシェパードのちいさな挿絵がとにかくかわいい!

ブックデザインは平野甲賀。すこし淡いクリーム色がミルンの詩の世界にぴったりで

ところどころ裏写りしているフォントのにじみ具合もいいかんじ。

はじめにの追伸として、

 クマのプーさんが、これはじぶんとはべつの本だとみなさんにつたえてほしい、

 とのことです。そして、それでもおこらないでよんでくださいといっています。

と書かれていますが、本の中ではひょこりとプーが顔を出してきます。


リズミカルで哲学に満ちたミルンの詩の世界をたっぷり味わえる一冊です。


『クマのプーさんとぼく』 ¥750

 AAミルン/作 EHシェパード/絵 小田島雄志・小田島若子/訳

 晶文社

 状態:良好

枇杷舎

静岡市鷹匠の路地裏で週末の一時オープンする 屋根裏小べやのようなちいさなふるほんやです

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